ホノミ漢方薬の勉強会に行ってきました
皆さん、忘年会シーズンですが、胃腸の調子は如何でしょうか。
月1で開催されているホノミ漢方の勉強会も、今年最後で忘年会がありました(飲み会では必ずジョッキを渡されるんですよ!)
さて、今回の勉強会で興味深かったのは、医療現場で誤嚥性肺炎に使われる、ACE阻害剤と、漢方薬の半夏厚朴湯を比較した論文についてのディスカッションです。
内藤真礼生(2003). 脳血管障害に伴う誤嚥性肺炎に対する半夏厚朴湯の予防効果ーACE阻害薬との比較 漢方と最新治療,12(4)
上記論文の総括では、
「半夏厚朴湯は、脳血管障害に伴う誤嚥性肺炎を繰り返す老年患者に対して、6ヶ月以上の観察期間において、副作用無く、自覚症状の改善を伴って、ACE阻害薬と同等かそれ以上の肺炎予防効果を発揮した。」
と締められています。
白鳩堂でも、誤嚥性肺炎の予防として安静錠を使ってきましたが、ACE阻害薬の比較や、併用しての効果を考えることはしてきませんでした。
他店での安静錠の使い方や、どのような薬を随証薬として用いるかなど、参考になる意見を聞くことができ、大変有意義でした。
誤嚥性肺炎は、体力の衰えた方特有の疾患のため、パナパールなどの併用も有効ではないかと考えています。
白鳩堂は明日が年内最後の営業日となります。
今年も大変お世話になりました。
来年んも、良い年になりますようお祈り致します。